Tré Colが語る『American Idiot』映画化と伝記映画の行方

Green Dayのドラマー、Tré ColがNMEのインタビューに応じ、長年話題になっている2004年のロックオペラ・アルバム『American Idiot』の映画化と、バンドの伝記映画の可能性について語った。インタビューが行われたのは、新作映画『Nimrods』公開後のタイミング。同作はGreen Dayの初期ツアー時代からインスピレーションを得た青春コメディで、8月11日にイギリスの映画館で限定公開された。Colは映画化については含みを持たせる一方、伝記映画については「時期尚早」との立場を明確にした。
Colが語る『American Idiot』の映画化
2004年のロックオペラ・アルバムの映画化が再始動する可能性について尋ねられたCol は、『Nimrods』の成績が出た今、この話は「今はもっと議論されるだけだろう」と述べた。さらに、バンドはレコード制作の実力を証明してきたとし、「明らかに映画も作れる」と付け加え、半ば冗談交じりに「ミュージカルも作れるし、『Dookie』だって作れる……毎朝でもね!」と語った。
質問攻めに対しては、新作アルバムが出てまだ2週間なのに「もうスタジオに戻るのか」と聞かれるようなものだと皮肉交じりに返した。しかし完全に否定はせず、「僕らは『American Idiot』を誇りに思っている」とし、それがバンドにとって極めて重要な作品であり、「この作品について話さないわけではない」と語った。
通常形式の伝記映画については「まだやることがある」
通常の形式での伝記映画については、バンドのキャリアを通じて時折そうした提案を受けてきたことをColが認めた。「数年おきに、誰かが『君たちの人生を映画にすべきだ』と言ってくる」という。彼の返答は「僕らはまだ終わっていない(we ain't done yet)」というもの。まだ創作を続けている段階で、過去を振り返るために座り込み、すでに完成したことについて語ることにエネルギーを使いたくないという考えだ。
15年にわたる映画化の経緯
『American Idiot』の映画化を巡る議論は何年も前から続いている。2011年にはトム・ハンクスがプロデューサーとして関与する意向との報道があり、2013年には脚本家Rolin Jonesが脚本は「仕上げ段階」にあると発言。2016年にはBillie Joe ArmstrongがNMEに対し、HBOでの製作が承認されたことを明かし、トニー賞受賞のブロードウェイ/ウエストエンド版ミュージカルで自身が演じたSt. Jimmy役を再び演じる予定だと述べた。その後、完成作品は「超現実的」かつ「攻撃的」なものになるだろうと語っている。
しかし2020年、Armstrongは計画が「ほぼ棚上げ状態」だと発言。昨年は楽観的なトーンに変わり、ミュージカル版がオーストラリア、イタリア、ドイツ、イギリスで上演されてきたことに触れ、「最終的には実現するはずだ」と述べた。
『American Idiot』は2004年、ブッシュ政権下での閉塞感のはけ口として、また新たな世代のリスナーを獲得することでGreen Dayのキャリアを再始動させた作品だった。2024年にはリリース20周年を記念した再発盤が発売され、新作ドキュメンタリー、未発表デモ15曲、ニューヨークでのライブ音源、Bサイド・ボーナストラックが収録されている。
『Nimrods』と新曲〈I'm Never Gonna R.I.P.〉
『Nimrods』はLee Kirkが脚本・監督を務めた作品で、自分たちのバンドがGreen Dayのカウントダウン・コンサートのオープニングアクトに選ばれたと誤解する3人のティーンエイジャーを描く物語。バンド自身も本人役で出演し、製作にも参加している。映画は8月11日にイギリスの映画館で限定公開された。サウンドトラックには新曲〈I'm Never Gonna R.I.P.〉が収録されており、バンドは先週ロサンゼルスでのプレミア打ち上げパーティーでサプライズ・ライブも行った。