ナッシュビル空港、「ドリー・パートン国際空港」に改称へ

カントリーミュージックの伝説的存在であるドリー・パートン(Dolly Parton)さんが8月25日(火)に80歳で亡くなった。家族の発表によれば、パートンさんは「がんとの短い闘い」の末、「愛する人々に囲まれて」息を引き取ったという。テネシー州知事ビル・リー(Bill Lee)氏は8月28日(金)、ナッシュビル国際空港(Nashville International Airport)を「ドリー・パートン国際空港(Dolly Parton International Airport)」に改称する方針を発表した。地元出身のこの歌手を称える狙いがある。同空港の改称を求めるChange.orgの署名活動は今週始まったばかりだが、報道時点で16万8千件を超える署名が集まっていた。
改称の手続きと今後のスケジュール
リー知事は声明で「ドリー・パートンの類まれな人生は、この州の織物に永遠に織り込まれた」と述べ、世界各地からの旅行者を迎えるテネシー州の玄関口に「州が最も愛した娘」の名を冠することはふさわしいとした。パートンさん側のチームもこの支持の広がりに感謝の意を示し、構想について「心を動かされており、今後も話し合いを続けたい」としているという。
- 提案の協議会議:9月17日
- 現在の名称:Nashville International Airport
- 改称案:Dolly Parton International Airport in Nashville
- 詳細:州知事室は今後数週間以内に公表するとしている
ナッシュビル市長フレディ・オコネル(Freddie O'Connell)氏もInstagramでの声明で改称を支持した。同氏によれば、パートンさんは生前、市とともにホテル・博物館プロジェクト「SongTeller」を計画しており、これを「ナッシュビルへのラブレター」と呼んでいたという。オコネル氏は、今度は街が空港名を変えることで、ドリーへの返事のラブレターにする番だと綴った。
各界からの追悼と、未完のプロジェクト
パートンさんは亡くなる直前まで自身の体調について発信しており、58年連れ添った夫カール・ディーン(Carl Dean、昨年死去)の介護に専念する中で自身の体調不良を後回しにしていたことを明かしていた。ラスベガスのシーザーズパレス内The Colosseumで予定されていた公演は、2025年10月に延期が発表された後、今年5月に健康上の理由で中止となっている。家族によれば、パートンさんは「亡くなる当日まで仕事をしていた」といい、手元にはアバターによる公演や、ブロードウェイミュージカル、テネシー州内での複数のプロジェクトが残されていたという。
訃報を受け、多くのアーティストがステージ上で追悼のメッセージを送った。ケイシー・マスグレイヴス(Kacey Musgraves)はボストン公演で〈Here You Come Again〉をカバーし、メイジー・ピーターズ(Maisie Peters)もReading Festivalで同曲を演奏。ジャック・ホワイト(Jack White)はロンドン公演で〈Jolene〉を歌い、オーヴィル・ペック(Orville Peck)は〈I Will Always Love You〉をカバー、イギリス近衛騎兵隊はバッキンガム宮殿前で〈9 To 5〉を演奏した。ポール・マッカートニー(Paul McCartney)、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)、エミネム(Eminem)、エルトン・ジョン(Elton John)らも、その音楽的影響力と長年の慈善活動への感謝を公にした。米国のドナルド・トランプ大統領も、1週間の半旗掲揚を全米に命じている。