ドリー・パートン氏死去、マイリー・サイラスが追悼「音楽と変容について語った最後の会話」

カントリー音楽界の象徴的存在であるドリー・パートン(Dolly Parton)さんの逝去が、2026年8月25日(火)、本人のチームによって発表された。80歳没、死因は「短期間の癌の経過」とされている。数日後、教女であるマイリー・サイラス(Miley Cyrus)がインスタグラムに追悼文を投稿し、パートンさんを「Aunt Dolly」と呼んだ。これはパートンさんがドラマ『ハンナ・モンタナ』にゲスト出演した際に使われていた呼び名でもある。パートンさんは、サイラスの父でカントリー歌手のビリー・レイ・サイラス(Billy Ray Cyrus)の依頼を受け、マイリーの教母(ゴッドマザー)となった人物だ。
サイラスが綴った追悼文
サイラスは投稿の中で、「Aunt Dolly」を失った気持ちは公にできる範囲を超えていると述べ、二人にとって最も神聖な瞬間はいつも舞台裏、二人きりのときに起きていたと明かした。パートンさんなら、この感情を歌にして前に進むことを望むだろうとも記している。
最後に交わした会話の一つは、音楽と「変容(metamorphosis)」についてだったといい、「I will always love her and want to make her proud(彼女をずっと愛しているし、彼女に誇りに思ってもらえるような自分でありたい)」という言葉で結び、遺族や友人たちにも哀悼の意を示した。
二人が積み重ねてきた共演の記録
『ハンナ・モンタナ』への出演以降も、パートンさんはサイラスが歌手として活動を始めてから度々共演している。2020年のアルバム『A Holly Dolly Christmas』では、サイラスが楽曲〈Christmas Is〉で歌声を披露。同作にはビリー・レイ・サイラス、マイケル・ブーブレ、ジミー・ファロン、ウィリー・ネルソンも参加していた。
パートンさんは当時、サイラスにシングルとしてのリリースを強要するつもりはないと伝えつつも、ビリー・レイと一緒に参加してほしいと望んだと説明しており、「あなたたちは家族のようなものだから」と語っていたという。2022年のカウントダウンパーティーでは、〈Wrecking Ball〉と〈I Will Always Love You〉をメドレーで共演。長年にわたり〈Jolene〉を一緒に歌う場面も何度か見られた。
各界からの追悼、そしてパートンさんの功績
NMEのまとめによると、訃報後にポール・マッカートニー、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)、エミネム、エルトン・ジョン、ミック・ジャガー、シンディ・ローパー、オプラ・ウィンフリー、バーブラ・ストライサンド、ジャック・ホワイト、アンドリュー・ロイド・ウェバー、ケリー・クラークソン、デビー・ハリー、シャナイア・トゥエイン、バラク・オバマ、ビヨンセらが追悼の言葉を寄せた。ドナルド・トランプ氏は全米に1週間の半旗掲揚を指示している。
パートンさんは慈善活動でも広く知られる。彼女が手がけた「イマジネーション・ライブラリー」計画は、世界中の子どもたちにこれまで3億冊の本を届けてきた。ハリケーン「ヘリーン」の被災者支援や、新型コロナウイルスワクチン開発への資金援助も行っていた。NMEのジョーダン・バセット記者による訃報記事では、2014年のグラストンベリー・フェスティバルでの出演や、1971年のカントリーヒット曲〈Coat Of Many Colors〉を紹介する際に語った、母親が手縫いでコートを作ってくれたエピソードにも触れられている。