英国国王衛隊、白金漢宮前で〈9 To 5〉演奏 Dolly Parton悼む

アメリカのカントリー音楽を代表するアーティスト、Dolly Partonが2026年8月25日(火)、癌のため80歳で死去した。訃報を受け、英国国王衛隊(The King's Guard)は8月26日、白金漢宮外で彼女の1980年の代表曲〈9 To 5〉を演奏し、英国王室の公式アカウントが演奏映像を公開した。NMEの報道によれば、国王衛隊が楽曲でロック/ポップのアーティストを追悼するのは、昨年Ozzy Osbourneの死去時に〈Paranoid〉を演奏して以来のことだという。
白金漢宮前での演奏
映像では、赤い制服姿の軍楽隊メンバーが白金漢宮外に半円を描くように並び、金管・木管楽器で〈9 To 5〉を編曲演奏している。同曲はもともと1980年公開の同名映画の主題歌で、Partonのキャリアの中でも最も広く知られる代表曲の一つだ。
英国王室は投稿の中で、多くの人に「喜び、慰め、そしてインスピレーションをもたらした」(brought joy, comfort and inspiration)音楽家を追悼するとし、Partonが設立した子ども向け贈本プログラム「Imagination Library」にも言及した。
各界からの追悼
NMEのまとめによると、Paul McCartney、Taylor Swift、Eminem、Elton John、Mick Jagger、Cyndi Lauper、Oprah、Barbra Streisand、Jack White、Andrew Lloyd Webber、Kelly Clarkson、Debbie Harry、Shania Twain、Barack Obama、Beyoncéら著名人が公にPartonを追悼している。
Partonの名付け娘であるMiley Cyrusは、これからもずっと彼女を愛し続け、誇りに思ってもらえる存在でありたいと投稿した。Jack Whiteはロンドンでのライブで〈Jolene〉を歌い追悼した。アメリカでは、Donald Trumpが全米に1週間の半旗掲揚を指示し、Truth Socialで彼女を「史上最も偉大なカントリー歌手の一人」と称えた。
Imagination Libraryと未完の計画
音楽活動に加え、Partonは長年にわたり慈善活動にも力を注いできた。彼女が設立したImagination Libraryは、これまで世界中の子どもたちに約3億冊の児童書を無償提供している。またハリケーン・ヘリーンなど自然災害の被災者支援に寄付を行ったほか、新型コロナウイルスワクチンの研究開発にも資金援助をしていた。
Partonのチームによれば、彼女は「亡くなる当日まで仕事を続けていた」といい、進行中のプロジェクトにはアバターを用いたパフォーマンスやブロードウェイ・ミュージカルの制作が含まれていたという。NMEの追悼記事はJordan Bassettが執筆し、記事内では2014年のGlastonbury出演や、1971年の楽曲〈Coat Of Many Colors〉を歌う前に母親が手縫いした継ぎ接ぎの上着について語った場面が振り返られている。