Live Nation、プラハの主要3会場の株式を過半数取得

音楽業界メディアIQ Magazine(Hanna Ellington記者、2026年8月7日付)によると、コンサート大手Live Nationは私募投資グループPPF Groupから、チェコの首都プラハにある主要3会場の過半数株式を取得した。対象はO2 Arena(収容2万人)、O2 Universum(同5千人)、Forum Karlín(同4千人)で、いずれもプラハを代表するライブ会場だ。これはLive Nationにとって中東欧(CEE)地域で過去最大の投資という。3会場はLive Nationのグローバル会場ポートフォリオに編入されるが、会場は引き続きあらゆるアーティスト、主催者、イベント団体に開かれた場として運営される方針。取得金額は公表されておらず、取引は通常の規制当局の承認および完了条件を経て正式に成立する見込み。
取引の詳細
- O2 Arena:収容2万人、2004年開業、2014年にPPF Groupが買収
- O2 Universum:収容5千人、2019年開業、O2 Arenaに隣接
- Forum Karlín:収容4千人、2021年にPPFが取得
- 取得内容:過半数株式(金額非公表)
- 現状:規制当局の承認および取引完了条件待ち
- 運営:Live Nationのグローバル会場ポートフォリオに編入され、既存の運営チームは留任見込み
Live Nation EMEA部門のPaul Antonio社長は、プラハは長年にわたり重要な市場であり、現地チームの構築や大型ツアーの誘致を進めてきたと述べ、今回の取得はその延長線上にあるとコメント。会場の改善や出演アーティストの増加、観客体験の向上を目指すとしている。一方、PPF Groupの共同CEODidier Stoessel氏は、O2 ArenaとO2 Universumはこの20年余りチェコの文化・スポーツ・社交生活の中心的存在であり、今回の投資は次の発展段階に位置づけられると語った。
中東欧での事業拡大
Live Nationは今年に入り、ルーマニアの主催会社Emagic、スロバキアのVivienも買収済み。このほかハンガリーにLive Nation Central and Eastern Europe、ポーランドにLive Nation Sp z.o.o.、チェコにLive Nation Czech Republicを設置しているほか、ブルガリアのFest Team、ギリシャのHPPとも関係を持つ。IQ誌によれば、これらの市場では大型国際公演の動員が好調で、Iron Maidenはアテネ、ソフィア、ブカレスト、ブラチスラバで多くの観客を集め、Eric Claptonはプラハ、クラクフ、ブダペストでソールドアウトを記録したという。
2026年の会場買収ラッシュ
Live Nationは直近発表した第2四半期決算で、売上高77億ドル(67億ユーロ)、前年比9%増を計上しており、国際市場での成長が一因とされる。2026年には既にバンコクのImpact Arena、ミラノのForum、ブエノスアイレスのMovistar Arenaの3つのアリーナ買収を完了しており、サンパウロでは新会場の建設計画も発表している。