仏エレクトロ音楽家Kavinsky急逝、『Drive』監督Nicholas Winding Refnが追悼

仏エレクトロ音楽家Kavinsky(本名Vincent Belorgey)が2026年7月28日夜、現地時間午後10時30分頃、パリの自宅で当局により死亡が確認された。享年50。仏メディア各社によれば、死因は脳卒中と見られている。訃報を受け、2011年のカルト映画『Drive』のファンやエレクトロ音楽シーンから広く追悼の声が上がっている。
〈Nightcall〉と『Drive』——一曲が一本の映画を定義した
Kavinsky作の〈Nightcall〉は、Ryan Gosling主演の映画『Drive』のオープニング曲として広く知られている。監督のNicholas Winding Refnは8月5日、The Hollywood Reporterのインタビューに応じ、Kavinskyについて「フランスのポップミュージックを象徴する存在であり、その影響力はどの一曲にも収まらない」と追悼の言葉を述べた。
Refnは選曲時のことを振り返り、オープニング映像に〈Nightcall〉を重ねた瞬間について「すべてがぴたりと収まった。この映画に欠けていたものを与えてくれた」と語った。またKavinskyとの個人的な交流についても、「印象的だったのは彼の人柄の良さだ。DJ・プロデューサーとして非常に成功していたにもかかわらず、信じられないほど優しく、どこか内気でさえあった。演出じみたところが一切なかった」と述べている。
Refnの追悼コメントは次の言葉で締められている。「〈Nightcall〉は現代映画の語彙の一部となった。しかしそれ以上に重要なのは、彼の作品がその後の数多くのミュージシャンたちにインスピレーションを与えたことだ。彼の音は、私たち全員がいなくなった後も鳴り続けるだろう」
The Weekndとの未完のコラボレーション
NMEの報道によると、Kavinskyは生前最後となった同メディアの取材で、The Weekndとの新たなコラボレーションが「近日中に」発表される予定だと明かしていた。両者は2013年に〈Odd Look〉で共作している。このコラボレーションが完成しているのか、予定通り発表されるのかについては、現時点で関係者から追加の説明はなされていない。