ジュリア・ロバーツが語るドリー・パートンの現場での教え

カントリー歌手のドリー・パートン(Dolly Parton)が2026年8月25日、80歳で亡くなった。家族によると、がんとの短い闘病(brief battle with cancer)の末、親族や友人に見守られながら息を引き取ったという。訃報を受け、1980年代末のテレビ番組出演の映像が改めてネット上で拡散している。俳優のジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)が『The Oprah Winfrey Show』に出演した際、1989年の映画『Steel Magnolias(スチール・マグノリアス)』の撮影現場でパートンが酷暑の中でも決して弱音を吐かなかったエピソードを語っていた。NMEのまとめによれば、ロバーツはこのやり取りを「never forgotten(決して忘れられない)」と振り返っている。
『Steel Magnolias』撮影現場でのやり取り
この映像は、ロバーツ、パートン、そして共演者のシャーリー・マクレーン(Shirley MacLaine)が同作の宣伝のためテレビ番組に揃って出演した際に収録されたもの。ロバーツはこの作品でキャリア初のアカデミー賞ノミネートを果たしている。
ロバーツによると、撮影中はスタッフ全員が手首に氷を当てたり水を求め続けたりする中、かつらをつけウール素材の衣装を着ていたパートンだけが一切不満を漏らさなかったという。たまらず「せめて暑いとだけでも認めて」と尋ねたところ、パートンはポーチに座ったまま、子どもの頃は有名になりたい、お金持ちになりたいと願っていて、今はその両方を手に入れたのだから文句を言うつもりはない、と答えたそうだ。ロバーツはこの言葉を聞いて「その日はもう静かに過ごそうと決めた」と語り、以降、愚痴をこぼしたくなるたびにポーチでのその言葉を思い出すという。
健康状態とラスベガス公演の中止
パートンは先週、ファンに向けて自身の健康状態について説明し、58年連れ添った夫のカール・ディーン(Carl Dean)の介護をしていた間、自身の体調の問題を後回しにしていたと明かしていた。ディーンは昨年他界している。パートンはThe Colosseum at Caesars Palaceでのラスベガス公演を予定していたが、2025年10月にまず延期となり、今年5月には健康上の理由で正式に中止となった。
音楽界からの追悼
- ジャック・ホワイト(Jack White):ライブで〈Jolene〉をカバー
- The King's Guard:バッキンガム宮殿で〈9 To 5〉を演奏
- オーヴィル・ペック(Orville Peck):〈I Will Always Love You〉をカバー
- ハリー・スタイルズ(Harry Styles):Madison Square Gardenでの全30公演の初日開演前、会場のスピーカーで〈I Will Always Love You〉を流す
文書での追悼コメントを発表したアーティストには、エルトン・ジョン(Elton John)、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)、ミック・ジャガー(Mick Jagger)、デビー・ハリー(Debbie Harry)、エミネム(Eminem)、そしてパートンの名付け子であるマイリー・サイラス(Miley Cyrus)らが名を連ねる。訃報後、パートンの代表曲のストリーミング再生数は2000%以上増加した。
NMEは追悼記事の中で、パートンが2014年に出演したGlastonbury(グラストンベリー・フェスティバル)でのステージにも言及。1971年のカントリーヒット曲〈Coat Of Many Colors〉を紹介した際、母親が手縫いで作ってくれたコートについて語ったくだりも振り返っている。