Slipknot、3年ぶり新曲〈Arsenal〉を突如発表 Sid Wilson脱退後初の音源に

米メタルバンドSlipknotが2026年9月9日、新曲〈Arsenal〉を予告なしに発表した。2022年のアルバム『The End, So Far』以来、約3年ぶりとなる新作で、今年キーボード/ターンテーブル担当のSid Wilsonが脱退して以降、初の録音作品となる。楽曲と同時に、メンバーのM Shawn 'Clown' Crahanが監督し、俳優Jackson Whiteが主演するミュージックビデオも公開された。NMEの報道によれば、映像はバンドおなじみの悪夢的な世界観を踏襲しているという。
〈Arsenal〉とミュージックビデオ
楽曲ではボーカルのCorey Taylorが連続する咆哮のようなパートで批判者たちに応戦する。歌詞には「神と殴り合い、神が敗れる」というイメージや、自らを「マシンガンではなく45口径だ」と称する一節が登場する。
曲中には唱盤によるスクラッチ音が多用されており、ファンの間で話題となっている。というのも、ターンテーブルを担当していたSid Wilsonは今年すでに脱退しているためだ。ミュージックビデオにWilsonの姿はなく、バンドが最新で公開したプロモーション写真も、長年おなじみだった9人編成ではなく8人となっている。
Sid Wilson脱退の経緯
先月初め、ギタリストのJim RootはWilson脱退の噂について、ファンに「読んだことすべてを鵜呑みにしないでほしい」とコメントしていた。その後バンドは、このキーボード/ターンテーブル奏者と「今後関わりを持たない」とする投稿を行ったが、その投稿はすぐに削除された。Wilson自身は後にInstagramのプロフィールで、バンドでの在籍期間を「1997-2026」と更新している。
新アルバムの制作状況
Jim Rootは今年7月、バンドは「非常に多くの素材」を抱えており、プロデューサーのMatt Wallace(Faith No More、Deftones、The Replacementsを手がけたことで知られる)と新作アルバムの制作を進めていると明かしていた。彼は新素材について「聞いたことのないもののようでいて、なぜか一生聴いてきたような親しみを感じる」と表現し、これらの楽曲は「非常にオーガニック」で、本質的には「まさにSlipknotの音楽そのものだ」と語っている。
制作手法は2019年の『We Are Not Your Kind』時と同様、いわゆる「リープフロッグ方式」に戻っているという。1曲をある段階まで仕上げては一旦保留し、別の曲に取りかかり、後で戻ってブラッシュアップするというプロセスを繰り返すことで素材を進化させていく。Rootはこの過程を「映画制作に似ている」と表現した。
バンド名義での前作は2022年の『The End, So Far』。その制作期間中には、ドラマーのEloy Casagrande加入直後に録音された〈Long May You Die〉の一部が公開されていた。今年4月には、長らく待たれていた「幻の」アルバム『Look Outside Your Window』がついにRecord Store Dayに合わせてこの名義でリリースされ、フィジカル盤も順次展開されている。