Roger Watersがパレスチナ映画『Freedom Theatre』の製作総指揮に

Pink Floydの共同創設者Roger Watersが、ドキュメンタリー映画『Freedom Theatre』の製作陣に加わり、製作総指揮(executive producer)を務めることが確認された。監督はRishi Pelham。主人公は、かつて抵抗運動に参加し、後に演劇活動に転じたAhmed Tobasiで、同作はパレスチナのジェニン(Jenin)難民キャンプで彼が劇場を存続させようとする様子を記録している。Varietyの報道によれば、撮影には5年を要し、映画祭ルートでの展開を予定しており、今月ヴェネチア国際映画祭で配給パートナーを探すという。
作品内容と監督の言葉
PelhamはVarietyに対し、当初から映画化を意図していたわけではなく、ジェニンとその劇場、難民キャンプに何度も足を運ぶうちに、この物語が「語られることを求めていた」と語った。
彼が惹かれたのは二つの世界の間の緊張関係だという。一方は密閉されコントロールされたブラックボックスの稽古場、他方はキャンプの外に広がる「生命力にあふれ、変わりやすく、収まりのつかない」現実。この二つの空間は時間とともに互いに浸透し合っていく。
Watersのパレスチナ支持と近年の論争
Watersは長年、パレスチナへの支持を公言してきた。2024年の米大統領選では、イスラエル・パレスチナ紛争に対する立場を理由に、支持者らに対しKamala HarrisとDonald Trumpのどちらにも投票しないよう呼びかけた。昨年7月、Palestine Actionが英「2000年テロ対策法」に基づきテロ組織として指定された際にも、同団体への支持を公然と表明した。
Watersは他のミュージシャンの発言にもたびたび反応している。RadioheadのThom YorkeとJonny Greenwoodに対しては「there is no argument to be made(議論の余地はない)」と述べ、「これは紛争ではなく、ジェノサイドだ」と主張した。2024年にNick CaveがWatersのBDS運動支持を「見苦しく」「深く傷つける」と批判した際には、「it's not complicated(そんなに複雑な話ではない)」と応じ、「よく見ろ」と言い返した。
〈Comfortably Numb〉の新バージョン
先月、Watersはパレスチナ人シンガーMona Miariと共に、Pink Floydの名曲〈Comfortably Numb〉を「reimagined(再構築)」したバージョンを発表した。Waters自身はこのバージョンが予言的なものとして受け止められることを望んでいるという。その後、彼はSNS上で視聴・ストリーミング・シェアをしてくれたリスナーに感謝を述べ、パレスチナ子ども救済基金(PCRF)への直接的な寄付を継続するよう呼びかけている。