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MCM、ワシントンD.C.公演で架空の独裁国家「Draag」を再現

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MCM、ワシントンD.C.公演で架空の独裁国家「Draag」を再現

My Chemical Romanceが米国の首都ワシントンD.C.で公演を行い、近年恒例となっている名盤《The Black Parade》の完全再現に、架空の独裁国家「Draag」という舞台設定を組み合わせたパフォーマンスを披露した。オープニングアクトはインディーロックバンドModest Mouseが務めた。Far Out Magazineの現地レポートによると、この演出は米国ツアー中も内容が変化し続けており、公演ごとに物語の細部が異なるという。

Draag国歌から始まる独裁劇場

公演はDraagの「国歌」で幕を開け、続いてこの国のいくつかの「ルール」が舞台上で読み上げられる。階級による分断は当然のこととされ、汚染された食品も合法、都市の空を覆う陰鬱さも受け入れられている、といった内容だ。演奏中は「偉大なる独裁者」役が終始進行を仕切る。

《The Black Parade》はもともと末期癌患者の最期の旅を描いた物語だが、今回のステージ版ではアルバムには存在しない場面が数多く追加されている。Lucy Joy Altusが演じる架空のオペラソプラノ歌手「Marianne」が登場し、〈Mama〉のLiza Minnelli担当パートを歌い上げる場面もその一つ。曲間には架空の商品を宣伝する偽広告も挟み込まれる。

「処刑」と呼ばれる場面では、Gerard Wayが観客に対しステージ上のキャラクターの生死を投票で決めるよう求め、この日は全員が助命を選択、キャラクターたちは退場となった。レポートによれば、これは第一幕で唯一登場する「民主的手続き」だという。独裁者役はWayいわくThomas Jeffersonにまで遡るという「無価」の剣を手にしている。

ワシントンD.C.という政治的文脈

Far Out Magazineは、この演出が米国の政治的中心地で行われたことにより「これは皮肉として成立しているのか」という問いそのものが浮かび上がると指摘する。同誌はBruce Springsteenのような直接的にメッセージを発するアーティストと対比し、My Chemical Romanceの手法はより迂遠だと分析。架空の国家を鏡として、道を誤った国家における自由の形骸化を描き出しているとする。舞台上のバンドは次第に独裁者の傀儡として描かれ、周囲の苦しみに無関心、あるいはそれを楽しんでいるかのような存在へと変貌していく。

現時点でわかっていないこと

My Chemical Romanceは長らく新作アルバムを発表しておらず、新曲リリースからも約5年が経過している。《The Black Parade》の完全再現は、近年のツアーにおいて引き続き中心的な位置を占めている。現場写真はJesse DeFlorioとBryce Hallが撮影した。

元記事(中国語): https://www.artists.tw/news/my-chemical-romance-black-parade-washington-dc/
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