Macklemore降板騒動、Massive AttackがEd Sheeran巡演の「検閲」を批判

英国のトリップホップ・グループMassive Attackが、MacklemoreがEd Sheeranの北米スタジアムツアーのオープニングアクトを外された問題について声明を発表し、支持を表明した。Far Out Magazineの報道によれば、シアトル出身のラッパーであるMacklemoreは9月14日、9万人の観客に向けてパレスチナ支持のメッセージを伝えた後、わずか2公演の出演でツアーから外された。Massive Attackはソーシャルメディア上で「エンターテインメントがアパルトヘイトやジェノサイドへの抵抗より優先されることは決してあり得ない」と綴った。
降板をめぐる経緯
Macklemore本人の説明によれば、この決定はGillette Stadium(フォックスボロ)のオーナーであり、NFLチーム・PatriotsのオーナーでもあるRobert Kraftの圧力によるものだという。Kraftは他のスタジアム運営者とも連携し、Sheeran側に対して「このままパレスチナ支持のアーティストを帯同するならツアーは続けられない」という最後通牒を突きつけたとされる。
これに対しSheeranは声明を発表し、Macklemoreのツアー離脱は主催者側の判断であり自分の決定ではないと釈明。ファンはショーに政治的な議論を期待していないとした上で、「誰が一番大きな声を出すかにばかり注目していても、何も変わらない」と述べた。
Sheeranの声明後、後続のオープニングアクトに予定されていたFinneas、Aaron Rowe、Lukas Graham、さらに伴奏を務める楽団Beogaも、パレスチナ支持を理由に相次いでツアーへの出演を取りやめた。Garbage、Kneecap、Bob Vylan、Zara LarssonもMacklemoreへの支持を公にしている。ツアーは9月19日、フィラデルフィアのLincoln Financial Fieldで再開される予定だ。
Massive Attackの声明の要旨
Massive Attackは声明の中でSheeranの発言に反論し、2万人以上の子どもが殺害されている状況において「中立」はあり得ないと指摘。金額の大小にかかわらず、あるアーティストが他のアーティストの検閲を容認すべきではないと強調した。
さらに、ジェノサイドを可能にしている国家・企業・メディアの沈黙が、今度は知名度の高いアーティストや俳優たちを黙らせようとしていると主張。パレスチナの人々の権利のためにキャリアのリスクを負うすべてのアーティストと連帯し、イスラエルによる違法な占領、アパルトヘイト、戦争犯罪に反対すると表明した。
これまでの経緯
Massive Attackはこれまでもライブの場で政治的立場を表明してきた。先月にはシンガポール公演でパレスチナ国旗を掲げ、その結果現地への入国・公演を禁止されている。