Mad Cool 2026 最終日:Pulp、Matt Berninger、David Byrneらがマドリードを締める

Mad Cool音楽祭2026の最終日(4日目)が2026年7月11日(土)、スペイン・マドリードで開催され、10周年を迎えた4日間のフェスティバルが幕を閉じた。NMEの報道によると、この日のラインアップにはMatt Berninger、TTSSFU、David Byrne、Pulpが名を連ね、メインステージのトップバッターはNick Cave & The Bad Seedsが務めた。
各ステージのハイライト
Matt Berningerは午後8時55分にOrange Stageに登場。2019年にThe Nationalとしてこの同じフェスの大トリを務めて以来、今回はソロ名義での中盤出演となったが、演奏のクオリティは変わらなかった。1曲目〈No Love〉が終わる前にすでに観客の中へ入っていき、続く〈Frozen Oranges〉を「ドナルド・トランプの玉についての曲」と紹介したが、実際の歌詞が描いているのは若い頃の週末に対するノスタルジーだという。
新曲〈Martini Me Fatso〉はサイドプロジェクトのEl Vyに近い作風で、NMEの現場情報によると今後1週間以内にリリース予定の新曲3曲のうちの1曲とのこと。〈Walking On A String〉はPhoebe Bridgersの参加なしで演奏されたが、それでも十分に成立していた。BerningerはステージでThe Nationalが「準備中」であることを明かし、ファンはもうすぐ彼らの姿を見られるだろうと語った。セットはソロアルバム『Get Sunk』収録の〈Bonnet Of Pins〉と〈Inland Ocean〉で締められた。セットリストは以下の通り。
- 〈No Love〉
- 〈Frozen Oranges〉
- 〈Martini Me Fatso〉(新曲)
- 〈Walking On A String〉
- 〈Nowhere Special〉
- 〈Slow Show〉
- 〈Terrible Love〉
- 〈Bonnet Of Pins〉
- 〈Inland Ocean〉
TTSSFUは午後9時5分、Mahou Reservaテントに登場。同フェス初出演となった。フロントパーソンのTasmin Stephensは終始靴を脱いで演奏し、シューゲイズ的な質感を帯びたグランジサウンドで会場を包んだ。開演直後にギターのLuigiが機材トラブルに見舞われ、その場で応急処置を施す一幕もあり、Stephensはステージ上で公式に感謝を述べた。彼女は〈Baggage〉をこの夜後半に大トリを務めたJarvis Cockerに捧げ、〈Studio 54〉の最中には柵を飛び越えて観客の中に入り一緒に踊った。〈I Hope You Die〉を短い叫び声2回で締めた後、ステージを駆け下りていった。
David Byrneは午前0時5分、Orange Stageの大トリとして登場。バンド全員がオレンジ色の衣装に身を包み、ステージ名にちなんだ演出を披露した。74歳のByrneは半世紀以上に及ぶアートポップのキャリアをもって、この夜のOrange Stageの演奏を締めくくった。
10周年という節目
Mad Cool 2026は創設10周年を迎える節目の開催で、4日間の日程は炎天下のマドリードで行われた。Nick Cave & The Bad Seedsによるメインステージでのトップバッター公演については、NMEによる別のレビューも参照できる。この日の報道はNMEのJordan Bassett、Rhian Daly、Liberty Dunworth、Andrew Trendellの共同執筆による。