Gorillaz、北米ツアー開幕 Damon Albarnがパレスチナ旗を掲げ「中立でいるな」

Gorillazは9月17日(木)、OrlandoのKia Centerで2026年北米ツアーの初日公演を行った。セットリストは全24曲で、同名デビュー作から『Plastic Beach』『Demon Days』『Humanz』、そして最新作『The Mountain』まで幅広く選曲された。公演中、Damon Albarnは観客の一人から手渡されたパレスチナの旗を頭上高く掲げ、「Don't ever be neutral(永遠に中立でいるな)」と客席に語りかけた。さらに「このことを忘れるな」「自分の立場をはっきりさせろ」とも述べたという。NMEによれば、この様子は観客が撮影した映像がSNS上で拡散した。
Orlando公演の概要
- 日程:2026年9月17日(木)
- 会場:Kia Center(Orlando)
- 曲数:24曲
- 選曲元アルバム:同名デビュー作、『Plastic Beach』、『Demon Days』、『Humanz』、『The Mountain』
Macklemoreの降板騒動の直後というタイミング
今回の発言は、アーティストの政治的発言をめぐる緊張が高まる中で起きた。ラッパーのMacklemoreは先日、Ed Sheeranのツアーでオープニングアクトを務めた際にパレスチナ支持を表明する発言を行い、その後PinkやIsraeli American Councilなどから交代を求められ、最終的にツアーから外された。Gillette StadiumのオーナーであるRobert Kraftは事後、この発言が「ユダヤ社会にとって侮辱的だった」と受け止め、それが降板の理由になったことを認めている。Ed Sheeran本人は「自分は共謀していない」とし、イスラエル・パレスチナ紛争に衝撃を受けており、双方の苦しみを悲劇と捉えていると述べた。
国連の調査委員会は2025年9月、イスラエルがガザのパレスチナ人に対しジェノサイド(集団殺害)を行ったと認定しており、Amnesty Internationalも同様の結論に達している。イスラエル側はジェノサイドや戦争犯罪を否定し、2023年10月7日のハマスによる攻撃に対する自衛としての軍事行動だと主張、国連の調査結果を「歪曲されたものだ」としている。
Albarnが続けてきた発言
Albarnはこれまでも繰り返しパレスチナ問題について発言してきた。Channel 4 Newsに対しては「ある意味でずっとパレスチナに関心を持ってきた」と語り、重要なのはパレスチナの正当性と歴史的存在を否定しないこと、そして現地で起きているジェノサイドを認めることだと述べている。
昨年9月には、Brian Enoがロンドンで企画したTogether For Palestineという公演に参加し、London Arab OrchestraおよびJuzour Dance Collectiveと共演してパレスチナの伝統歌のメドレーを披露した。この夜にGorillazが演奏した〈Damascus〉は、のちに『The Mountain』に収録されている。同年6月のPrimavera Soundでの公演では、パレスチナの活動家Aarab Barghoutiがオープニングでスピーチを行い、イスラエルに拘束されている政治家である父Marwan Barghoutiについて語った。