公演
金馬影展2026年、初弾ラインナップ発表 台北で11月6日開幕

台北で開催される台北金馬影展(第63回)が、2026年11月6日から11月22日までの会期に上映する国際初上映作品の初弾ラインナップ、計18作品を発表した。日本の観客に馴染み深い名前としては、映画『バベル』でアカデミー賞にノミネートされた日本人俳優・菊地凛子が出席を確認している。
発表された作品ラインナップ
今回発表されたのは、サンダンス映画祭(米国劇映画部門監督賞)、ベルリン国際映画祭(芸術貢献銀熊賞)、ロカルノ国際映画祭(金豹賞)など各映画祭での受賞歴を持つ作品群。詳細が公開されている作品は以下の通り。
- 《愛到舞春》(Ha-Chan, Shake Your Booty!)——菊地凛子が夫を亡くした女性を演じ、再びダンスフロアに戻る姿を描く。日系アメリカ人監督ジョセフ・クボタ・ヴィハダの、80歳になっても踊り続ける母親からインスピレーションを得た作品で、歌と踊りにマジックリアリズムを融合。サンダンス映画祭・米国劇映画部門監督賞受賞。
- 《腥紅女爵》(The Blood Countess)——名女優イザベル・ユペールが吸血鬼を演じ、一族の運命を終わらせる古書を追う。前衛的な演出で知られるウルリケ・オッティンガー監督作で、『ピアニスト』原作者エルフリーデ・イェリネクが参加したバロック調の奇怪な世界観。
- 《クレムリンの魔術師》(The Wizard of the Kremlin)——フランスのオリヴィエ・アサヤス監督がベストセラー小説を映画化。ソ連崩壊後、芸術家からテレビ制作者、そして政界の黒幕へと転身していく人物を描く。ポール・ダノが黒幕的策士を、ジュード・ロウがプーチンを演じる。
- 《肚皮拉警報》(Full Phil)——フランスのカンタン・デュピュー監督の新作。富豪の父親が疎遠な娘とパリを旅する中で事態が制御不能に陥る、家族ドラマとブラックユーモア、モンスター映画を融合した作品。ウディ・ハレルソンとクリステン・スチュワートが主演。
- 《破碎之後我們相擁》(Bedford Park)——韓国系監督ステファニー・アンの長編デビュー作。チェ・ヒソとドラマ『私の解放日誌』のソン・ソック共演。母親の交通事故をきっかけに帰郷した韓国系女性と、事故を起こした男性との関係を描く。サンダンス映画祭・米国劇映画部門最優秀新人監督賞受賞。
- 《我蓋了一座小屋想妳》(Yo (Love Is a Rebellious Bird))——アンナ・フィッチとベン・ホワイト監督が10年をかけ、亡き親友の自宅を3分の1スケールで再現し、人形劇で記憶を蘇らせた作品。ベルリン国際映画祭・芸術貢献銀熊賞受賞。
- 《世界上最寂寞的藍調》(The Loneliest Man in Town)——オーストリアのブルースミュージシャン、Al Cookが自分自身を演じるドキュメンタリー。ウィーンの古いアパートがデベロッパーによる強制立ち退きの対象となり、一生の思い出とともに退去を迫られる過程を記録。
- 《你不屬於這裡》(You Don't Belong Here)——ルーマニアのフロリン・シェルバン監督作。小さな町で起きた人種差別的暴力事件をめぐり、傍観者だった医師が自分の息子の関与を疑い始める。今年のロカルノ国際映画祭で金豹賞を含む4冠を獲得。
- 《我就愛搖滾》(Mile End Kicks)——『チネチッタで会いましょう』のチャンドラー・レヴァック監督新作。モントリオールに移住した若手音楽評論家がアラニス・モリセットの評伝執筆に取り組む中、インディー音楽シーンの三角関係に巻き込まれていく。
影展・金馬獎の日程
- 第63回金馬獎ノミネート発表:2026年10月1日
- 金馬電影学院:2026年10月19日~11月22日
- 金馬国際影展(本編):2026年11月6日~11月22日
- 金馬創投会議:2026年11月17日~11月19日
- 第63回金馬獎(授賞式):2026年11月22日(日)、17:00レッドカーペット、18:30授賞式