Dan Schneider、『Quiet on Set』名誉毀損訴訟で敗訴確定 控訴審が原審を覆す

元NickelodeonプロデューサーのDan Schneiderが、Warner Bros. Discoveryの告発ドキュメンタリー『Quiet on Set: The Dark Side of Kids TV』に対して起こしていた名誉毀損訴訟が、9月10日にカリフォルニア州第二控訴裁判所(California's Second District Court of Appeal)で棄却された。3人の判事による合議体は全員一致で被告側の控訴を支持し、これにより訴訟は事実上退けられた。Schneiderは同作品が、自身の制作番組で働いていた子役に対する性的虐待を示唆していると主張していた。Far Out Magazineの報道によれば、控訴を申し立てたのはWarner Bros. Discovery、Sony、そしてプロデューサーのMary RobertsonとEmma Schwartzである。
控訴裁判所の判断理由
主任判事のMelanie Ochoaは判決文の中で、同ドキュメンタリーは出演者らがSchneiderの責任だとする行為――性差別、ハラスメント、有害な職場文化、不適切な性的な冗談――と、3人の実名が挙げられた人物による子どもへの性的虐待行為とを「明確に区別している」と指摘した。
判決はさらに、作品内でSchneiderの雇用主が彼の行動について調査を行い、一部の不適切な行為は認めたものの、子どもへの性的虐待の証拠は見つからなかったことが述べられている点にも言及した。Ochoa判事は、Schneiderが作品内で明確に述べられている内容について別の解釈を試みているが、それは「成立しない」(unavailing)と結論づけた。
訴訟の経緯
Schneiderは2024年に名誉毀損訴訟を提起し、第一審では優位に立っていた。担当裁判官が被告側による訴訟却下の申し立てを退けていたためだ。しかし被告側がこれを不服として控訴し、今回の逆転判断に至った。
Schneiderは当初の訴状で、同作品による自身の描写を「hit job」(意図的な攻撃)だと主張。Nickelodeonの番組に実際に子どもへの性的虐待者2名が関わっていたことは認めつつも、自身はそれについて一切知らず、関与もしておらず、事件が明るみに出た後はこれを非難したと述べていた。
Schneiderは『The Amanda Show』『Drake & Josh』『Zoey 101』『iCarly』『Victorious』など、Nickelodeonの人気シリーズの多くを手がけてきた。2018年、彼の職場での行動に関する告発が積み重なる中、Nickelodeon側は契約を解消していた。