アリアナ・グランデ、トランプ陣営に楽曲使用中止を要求

米歌手アリアナ・グランデが、トランプ大統領陣営に関連する「Team Trump」アカウントに対し、自身の楽曲の無断使用をやめるよう改めて求めた。NMEの報道によると、同アカウントは2024年のアルバム『Eternal Sunshine』収録曲〈We Can't Be Friends (Wait For Your Love)〉をTikTok動画のBGMに使用し、グランデは投稿のコメント欄で直接抗議した。この件は2026年8月20日にSNS上で大きく拡散された。
何が起きたのか
問題となった動画にはドナルド・トランプ氏が演台へ歩み寄る映像が使われ、「男性は出産できず、女子スポーツに参加すべきではない」といった趣旨の字幕が添えられていた。投稿の説明文には「これは議論の余地がないはずだ」との文言があり、#trump、#arianagrande、#maga などのハッシュタグが付けられていた。
グランデはこの投稿に「Never use my music again(もう二度と私の音楽を使わないで)」とコメント。さらに、相手の主張する「真実」は虚偽だと指摘する言葉も添えた。
今回が初めてではない。今年6月には、彼女の楽曲〈Bye〉が米移民税関捜査局(ICE)による拘束の様子を映した動画に使用され、グランデはホワイトハウスを批判し、その映像を「barbaric, inhumane(野蛮で非人道的)」と形容、自身の音楽と結びつけないよう求めていた。なお彼女は2024年大統領選で民主党候補カマラ・ハリス氏への支持を公言している。
他にも声を上げるアーティストたち
NMEのまとめによると、ホワイトハウスや関連アカウントによる楽曲の無断使用に対し、近年多くのアーティストや権利者が異議を唱えている。
- テイラー・スウィフト:〈August〉が使用されたTikTok投稿は後に削除された
- ケシャ:〈Blow〉が軍関連の動画に使用
- ボーズ・オブ・カナダとWarp Records:〈Deep Time〉が国境警備艇や拘置施設の映像に使用
- サブリナ・カーペンター:〈Juno〉がICE関連動画に使用され、「evil and disgusting(邪悪でおぞましい)」と形容
- オリヴィア・ロドリゴ:自身の楽曲が「人種差別的で憎悪に満ちたプロパガンダ」の宣伝に使われたと指摘
- このほかザ・ローリング・ストーンズ、アデル、ニール・ヤング、ジャック・ホワイト、ABBA、セリーヌ・ディオン、フー・ファイターズ、故アイザック・ヘイズの遺産管理者、エディ・グラントも同様に反対を表明している
Eternal Sunshineツアーと今後の活動休止
グランデは現在、アルバム『Eternal Sunshine』を携えたツアーの真っ最中で、ロンドンのThe O2 Arenaで10公演を行っている。NMEは初日公演を五つ星と評価した。
彼女のマネジメントチームは今月初め、ツアー終了後は公の場への露出を減らす方針であることを認めた。また、来夏にロンドンのBarbican Centreで上演予定だったミュージカル『Sunday In The Park With George』のリバイバル版からも降板が決定している。この舞台は『Wicked』で共演したジョナサン・ベイリーとの共演、そして彼女自身にとって初のウエストエンド舞台になるはずだった。