929主唱・吳志寧、ソロアルバム『最想去的地方』を回顧する長文を投稿 2026年8月に台北でライブも決定

台湾のインディーロックバンド929のボーカルを務める吳志寧が、自身のInstagramアカウント「929zulin」で長文を投稿し、音楽を始めたきっかけから、929楽団の結成、レーベル「風和日麗唱片」への加入、バンドの休止・再結成、そして唯一のソロアルバム『最想去的地方』を制作した時期の低迷までを振り返った。あわせて、2026年8月28日に台北のライブスペース「文昌號 WHOA」で公演を行うことも明らかにした。
投稿の内容:憧れから自己懐疑へ
投稿によると、幼い頃の願いはシンプルだったという。ギターを一本持ち、自分で書いた歌を歌い、それで生活できればいい——というものだ。当時憧れていたのはJimi Hendrix、Nirvanaのカート・コバーン、The Doorsのジム・モリソンら、若くして世を去りながらも長く語り継がれるミュージシャンたちで、少年時代の吳志寧は「一度でも輝ければそれでいい」とすら思っていたという。
その後投稿は現実の話へと移る。実際に音楽の道に進んでからは、バンドの休止と再結成を経験し、その狭間で人生最大の低迷期を迎えたと綴っている。
『最想去的地方』の宅録エピソード
投稿によれば、このソロアルバムは永和にある自身のスタジオで制作されたもので、編曲・演奏・歌唱・ミックスまですべてを一人でこなしたという。アルバム収録の1曲目「我消失了(私は消えた)」は、当時「世界から自分がいなくなっても構わない」と本気で感じていたことから生まれた曲だと明かしている。
投稿には具体的なエピソードも記されている。レコーディングの最中、友人の「嘟嘟」がスタジオに入ってきたところ、床には飲み物の空き缶やコンビニ食品の空き容器が散乱しており、その中に座ってミックス作業をしている吳志寧の姿があったという。彼はこの光景を、映画『嫌われ松子の一生』のワンシーンになぞらえている。
公演情報
- 出演:吳志寧
- 日程:2026年8月28日(金)
- 時間:20:00
- 会場:文昌號 WHOA(台北市大安区)
- 入場方法:ワンドリンク制
会場について:文昌號 WHOA
文昌號 WHOAは台北市大安区に位置し、MRT信義安和駅から徒歩約1分。会員制で運営される独立系のアートスペースで、2階のライブスペースはライブハウス運営歴10年の「樂悠悠」チームが手がけている。収容人数80人ほどの小規模な会場で、実験的・ジャンル横断的なパフォーマンスを中心に展開している。