System Of A Down、ロンドンのスタジアムで5万人動員 QOTSAが前座、OasisいじりとモッシュピットでNME評

System Of A Downは2026年7月14日(火)、ロンドンのTottenham Hotspur Stadium(収容約62,000人)で公演を行った。前座はQueens Of The Stone Age(QOTSA)が務め、観客数は5万人超と見られる。今回のロンドン公演は2026年の欧州ツアーの一環であり、近年TikTokを起点に広がったオルタナティブ・メタル復興の流れの中でも最大規模のショーとなった。NMEのライブレビューによれば、同じ潮流の中でDeftonesやKoRnもライブの動員力を回復させているという。
ライブ現場:政治的メッセージ、モッシュピット、Oasisいじり
ギタリストのDaron Malakianは〈Needles〉の紹介時に「今日はこの回虫にOasisという名前をつけよう」と発言し、会場を沸かせた。5万人の観客がこれに応えて声を合わせたという。これはNoel Gallagherが2000年代初頭にSOADを「史上最悪のバンド」と公言したことへの当てこすりだ。
ステージは〈Soldier Side〉の哀悼的な雰囲気で幕を開け、続く〈B.Y.O.B.〉では「HUMAN SUFFERING, NOW IN 4K!(人間の苦しみ、今4Kで!)」という文字が映像に映し出され、公演全体の政治的な色調を印象づけた。Malakianはステージ上で「怒っていることを許してほしい。だがこの世界はちょっとひどすぎる」と語った。
会場のモッシュピットは開演から終演までほぼ止まることなく続き、〈Chop Suey〉〈Bounce〉〈Spiders〉でも強い反応があった。ボーカルのSerj Tankian、Malakian、ベーシストのShavo Odadjianの3人が舞台上で同等の存在感を放ち、ドラマーのJohn Dolmayanは後方で安定したプレイを見せた。
QOTSAの前座とバンドの現況
Queens Of The Stone Ageは、Starlight Vocal Bandの名曲〈Afternoon Delight〉を出囃子に登場し、日中の日差しの中で前座セットを披露した。セットリストには〈Sick, Sick, Sick〉〈My God Is The Sun〉〈Little Sister〉などのハードな楽曲に加え、〈Regular John〉〈The Fun Machine Took a Shit and Died〉といったマニアックな選曲も含まれた。Josh Homme の「一生忘れられない夜を、自分自身に与えよう」という言葉でセットを締めくくった。
System Of A Downは2006年の解散、2010年の再結成以来、新作スタジオアルバムを発表していない。それでも今回の欧州ツアーがスタジアム規模の会場を満員にできた要因の一つとして、NMEはTikTok上でのモッシュピット映像の拡散を挙げている。これはDeftonesやKoRnの最近の復活とも同じ流れにあるという。NMEのライブレビューは、こうした夜が続く限り、新作への渇望はしばらく後回しにできるかもしれないと評している。