Steve Lacyの新作『Oh Yeah?』——自己分析と時代の感情への大胆な応答

Steve Lacyが2026年7月17日、RCA Recordsより3作目のアルバム『Oh Yeah?』をリリースした。2022年作『Gemini Rights』のBillboard Hot 100首位獲得曲〈Bad Habit〉以降、主流での成功に対する本格的な応答となる一枚だ。サイケデリック・ポップロックの骨格の上に実存主義的な自問を重ね、SZA、Erykah Baduらを迎えて仕上げている。
アルバム概要
タイトル曲でオープニングを飾る〈Oh Yeah?〉は、エレキギターのリフに乗せて生きる意味への疑問を投げかけ、アルバム全体の誠実なトーンを打ち立てる。SZAをフィーチャーした〈Is It Cool?〉では自己破壊的な傾向と向き合い、Erykah Baduを迎えた〈Pure Color〉では父親の不在というテーマを掘り下げる。私的な告白が全編を貫いている。
NMEのレビューによれば、本作は個人的な次元に留まらない。オルタナロックとソウルを融合させた〈Doom〉は、ミレニアル世代後期からZ世代にかけての曖昧さや感情的な不安に切り込み、Lacy自身の快楽主義や自己破壊的な行動に社会的な座標軸を与えている。ラストを飾る〈Bebe〉は「That's the story 'bout the time I got my life screwed up」という一節で幕を閉じ、個人的な逸話を時代の群像へと昇華させる。
NMEの評は、Lacyの最も際立った能力を「複雑な感情を洗練された形で運ぶこと」だと指摘する。瞑想的な部分と決断的な部分のバランスを取りながら、どちらの感情にも過度に留まらない。『Oh Yeah?』はサウンド面で『Gemini Rights』の延長線上にありながら、2019年のデビュー作『Apollo XXI』が持っていた誠実な基調にも通じている。
リリース情報
- 📅 発行日:2026年7月17日
- 💿 レーベル:RCA Records
- 🎤 参加アーティスト:SZA、Erykah Badu
- 🔗 NMEによる全文レビュー