首爾女性パンクトリオSailor Honeymoon、NME表紙に登場——2026年欧州ツアーへ

首爾(ソウル)の全女性パンクトリオSailor Honeymoonが、『NME』2026年8月号の表紙に登場することが分かった(表紙撮影:Annie Chung)。riot grrrlの荒々しいエネルギーとart-rock的な構築美を融合させたサウンドで、韓国インディーシーンを代表する存在として国際的な注目を集めている。2026年の欧州サマーツアーでは、ロンドンのBrixton Windmill公演がすでにソールドアウトとなっており、Øya、Way Out West、Green Manといった大型フェスへの出演も控えている。
結成の経緯とメンバー構成
ドラム&ボーカルのAbi Raymakerとギター&ボーカルのZaeeun Shinが2022年に首爾で合流したのがバンドの始まりで、当初はリリースの計画すらなかったという。Raymakerは「まったくプレッシャーがなくて、すごく気持ちがよかった」と振り返る。同年、首爾のPhillies Pub地下で行われたBlock Partyで、初期の曲のラフ版やカバーを演奏し、観客をモッシュへと巻き込んだ。2024年にはベースのYelim Kimが加入し、現在の3人編成となった。
音楽界からの支持
2024年に自主制作でセルフタイトルEPを発表した後、バンドは多くのミュージシャンから支持を得るようになった。Janelle Monáeは2025年のシングル「Armchair」を称賛するメッセージを自ら送り、さらに首爾ジャズフェスティバルのバックステージでも観客に強く勧めていたという。riot grrrlの重要人物であるKathleen HannaやアーティストのCat Powerも支持を表明している。バンドは『NME』の2025年注目の新人100組にも選出された。
ライブでは、終盤に女性の観客をステージに招くことを恒例としており、ショーを一体感のある共有の場に変えている。楽曲のテーマも幅広く、〈Cockroach〉ではゴキブリ駆除法、〈Bad Apple〉では問題のある友情の終わらせ方、〈PMS Police〉ではサイレン音を使って月経前の不快感(PMS)を表現するなど、直接的でユーモラスな作風が持ち味だ。
アジアでのライブ経験
国際的な注目を集める以前から、Sailor Honeymoonはアジア各地でライブ経験を積んできた。韓国最大級のロックフェスであるPentaport Rock Festival(仁川)への出演は、韓国インディーシーンでの地位を確立する契機となった。2026年の欧州ツアーに出発する前には、韓国の鐵原(チョロン)DMZ Peace Train Music FestivalやモンゴルのPlaytime Festivalにも出演しており、アジアでの活動範囲を広げ続けている。
2026年欧州ツアー情報
- 📍 ロンドン Brixton Windmill — ソールドアウト
- 🎪 Øya Festival(ノルウェー・オスロ)
- 🎪 Way Out West(スウェーデン・ヨーテボルグ)
- 🎪 Green Man Festival(英国・ウェールズ)
- 🗓 ツアー期間は2026年7〜8月ごろ