オリヴィア・ロドリゴが自ら抜擢、Quiet Lightが新設フェス出演へ

テキサス出身のプロデューサー兼シンガー、Riya Maheshによる個人プロジェクトQuiet Lightが、ポップスターのOlivia Rodrigo自らの指名により、Rodrigoが新たに立ち上げる音楽フェスDaisy Chain Fieldsへの出演が決定した。これまでで最大規模の出演となる。今年4月にはミックステープ《Blue Angel Sparkling Silver 2》をリリースし、同時にレーベルTrue Pantherへの加入も発表している。この間、Maheshは東海岸の医学部で臨床実習を続けており、昼は病院、夜はダンススタジオで練習するという二重生活を送っている。以上の内容はNMEのカバーインタビューで明らかにされた。
昼は病院、夜はリハーサル
NMEの取材に応じたのは、病院での勤務を終えたばかりのタイミングだった。Maheshは今の生活を「9時から5時」、続けて「5時から11時」と表現する。前者は病院勤務、後者はフェス出演に向けたダンススタジオでの練習だ。昨年は音楽活動に専念するため休学した時期もあり、現在は復学して残りの単位を履修中だという。
興味深いのは、病院の同僚は誰も彼女のもう一つの顔を知らないという点だ。「今もまだ誰も知らない」と彼女は語る。インタビューでは「ハンナ・モンタナ」に例えられることにも同意しており、すでに数ヶ月にわたって同僚と正体を明かさずに働いてきた。病院での仕事について、賭けられているものの重さは大きく、個人的な生活が入り込む余地はないとし、毎日誰かのために働くこと自体が「非常に謙虚な気持ちにさせられる」と語っている。
二足の草鞋をどう両立させているかについて明確な答えはないとしながらも、なるべく平常心を保ち、一日一日を過ごすようにしていると話す。ただ一つ確かなのは、「音楽は生涯やり続けてきたことで、これからも絶対にやめない」ということだ。生活費を賄えるかどうかにかかわらず、音楽は自分の人生で最も変わらないものだという。
独学の制作からTrue Pantherへ
Maheshはパンデミック期間中に独学で楽曲制作を学び、以来Quiet Light名義で精力的にインディペンデントな作品発表を続けてきた。彼女自身は自らの楽曲を「dream sequences(夢の連続)」と呼び、フォーク、オルタナティブポップ、アンビエントを繊細に融合させたサウンドを作り出している。
《Blue Angel Sparkling Silver 2》は今年4月にリリースされ、同時にTrue Pantherへの加入も明らかになった。同レーベルにはOklou、Grace Ives、Model/Actrizらが所属している。音楽が副業から本業へと変わりつつある状況を、彼女は「かなり狂ったこと」だと表現している。
ダラス、シタール、デヴィッド・リンチ
Maheshはテキサス州ダラスのインド系家庭で育った。彼女はそこを「想像しうる限り最も郊外的な場所」と称し、音楽やアートに逃げ場を見出してきたという。David Lynchや映画『バージン・スーサイズ』に惹かれるのは、両者とも「静かな表面の下には必ずもっと何かがある」ということにこだわり続けているからだと語る。
高校時代は、男の子への憧れやアメリカンフットボールの観戦、ホームカミングクイーンに選ばれるなど、いたって「ノームコア」なものだったといい、本人も「かなり『Friday Night Lights』的」と笑う。その表面の下には確かなクラシック音楽の訓練があった。母親はシタール奏者で、彼女自身も4歳からピアノを学び始め、今振り返ると「人生で最も実りのある教育経験の一つ」だったと語る。
複数のアイデンティティを同時に抱え込むこの感覚は、彼女の一つの信念にもつながっている。世の中は左脳・右脳という二分法にこだわりすぎており、たとえば「音楽家は数学が苦手」という思い込みもその一例だが、実際には「音楽理論も制作も、数学に深く根ざしている」という。先入観を手放しさえすれば、「物事のつながりは私たちが思っているよりもずっと深い」と彼女は語る。
Daisy Chain Fieldsの詳しい出演者リストや開催日程については、主催者からまだ発表されていない。