Mad Cool Festival 2026 2日目レポート:Lorde、CMATがポップの熱気で圧倒

スペイン・マドリードで開催されたMad Cool Festival 2026の2日目(2026年7月9日、木曜)は、女性アーティストによるポップな演出が全体を主導した。初日を彩ったFoo FightersやThe War On Drugsらのロック回帰路線とは対照的な空気となった。NMEの現地レポートによると、この日のハイライトはCMAT、Chloe Slater、Lordeが順に登場した時間帯に集中していたという。
各ステージのハイライト
CMAT(本名Ciara Mary-Alice Thompson)は午後6時45分にOrange Stageで開演。バンドメンバーは「Dunboyne Diana」の協賛ロゴが入ったCMATのサッカーシャツを着用し、ギタリストは「Skirt Cobain」の名で登場した。〈Take A Sexy Picture Of Me〉ではバイラルダンスを観客が一斉に踊り、〈I Wanna Be A Cowboy, Baby!〉でも会場が沸いた。CMATは「熱中症で死ぬ前の最後のステージ」と自虐ジョークを飛ばし、観客が掲げたプラカードをステージ上で読み上げる場面もあった。中には2025年のアルバム『Euro-Country』がマーキュリー賞にノミネートされなかったことへの抗議メッセージもあったという。
Chloe Slaterは午後8時10分、テントステージのMahou Cinco Estrellasに登場。〈Sinking Feeling〉の演奏時には前方の観客が自発的にスマートフォンのライトを掲げた。曲目は感情的な嫉妬をテーマにした〈Harriet〉、後期資本主義への焦燥感を歌う〈Ugly〉、そして政治的なメッセージを含む〈War Crimes〉まで幅広く、この曲の演奏前には「パレスチナ支援のために書いた」と語ったという。
Lordeは午後8時30分、メインステージのRegion of Madridに登場。新作アルバム『Virgin』の楽曲と、〈Green Light〉などの旧曲がいずれも熱狂的な反応を得た。ステージセットは意図的に簡素化され、楽器類はステージ前方に集められた構成。Lordeはポテトチップスをあしらい赤いレーザーを発射する仕掛け付きのレザージャケットを着用し、花道を舞いながらスペイン語で観客と交流した。NMEは、この規模の野外フェスでは珍しい親密な空気が生まれていたと評している。
初日の背景
Mad Cool 2026の初日(7月8日、水曜)はFoo Fighters、Moby、The Vaccines、The War On Drugsらによるロック回帰の空気で構成された。3日目のヘッドライナーはFlorence + The Machineで、NMEでは別記事でレポートが掲載されている。詳細な現地レポートと写真はNME原文を参照。