Mad Cool Festival 2026 3日目レポート:HalseyとPixiesが火花散らす、新星Cliffordsも爆発

Mad Cool Festival 2026の3日目がマドリードで開催された。前2日のポップ寄りのラインアップから一転、この日はオルタナ・ロックへと大きく方向転換した内容となった。Halsey、Pixies、アイルランドの新星Cliffords、Interpol、そしてヘッドライナーのTwenty One Pilotsが次々とステージに立ち、今年創設10周年を迎えたMad Coolの中でも屈指の強力な一日となった。以下はNMEのレビューによる注目の3組の見どころだ。
各アクトのハイライト:Halseyの鎖からPixiesの40 World Tourまで
Halsey(午後6時55分、Region Of Madridステージ)は登場するとすぐ観客にジャンプやしゃがみ込みを要求し、反応が思うようでないと直接指摘してプレッシャーをかける場面もあった――「ここがスペインで一番クールな音楽祭だと思っていたんだけど?」。セットリストはロック色の強い構成で、〈Nightmare〉は推進力のあるリズムを見せ、〈I Am Not A Woman, I'm A God〉は圧倒的な重さを伴った。The Chainsmokersとのコラボ曲〈Closer〉も、重厚なリフ主体のバージョンで披露された。ハイライトは〈Dog Years〉演奏中、首に巻いた鎖を引きちぎる場面。フィナーレではステージ前方から火が噴き上がり、ステージ中央の階段装置と合わせてビジュアル面も終始最大限に演出された。
Pixies(午後8時20分、Region Of Madridステージ)は4年ぶりにMad Coolに帰還し、現在進行中の40 World Tourを披露した。会場ではPixiesのグッズTシャツを着たファンの密度が、この日のどのアクトよりも高かったほどだ。ステージは静と動を往復する構成で、〈Monkey Gone To Heaven〉、〈Here Comes Your Man〉、そしてPeter IversとDavid Lynchのカバー曲〈In Heaven (Lady in the Radiator Song)〉はゆったりとした余韻を漂わせ、〈Nimrod's Son〉のパンク的な勢いと〈Debaser〉の激しさは、その日のヘッドライナー勢に匹敵する存在感を放った。
同日午後9時45分、アイルランド・コーク出身の新星CliffordsがMahou Cinco Estrellasテントで意外な驚きをもたらした。同時間帯にPixiesが演奏していたうえ、会場外の大型スクリーンではスペイン対ベルギーのワールドカップの試合が中継されていたにもかかわらず、テント内は満員となった。ボーカルのIona Lynchが終始場を支配し、〈My Favourite Monster〉ではトランペットのアレンジを加え、The Nationalに引けを取らないインディー・ノワールの雰囲気を作り上げた。〈Sleeping With Ghosts〉から〈Bittersweet〉へと続くクロージングは、テント規模を超えた野心を感じさせた。新曲〈Horses And Divorces〉と、パンクとデザート・ロックを融合させた〈Off My Back〉は、NMEによってこの日最も注目すべきハイライトと評された。
10周年を迎えたMad Cool 2026
今年はMad Cool Festival創設10周年にあたる。3日目のフルラインアップにはKings Of Leon、Interpol、そしてヘッドライナーのTwenty One Pilotsも含まれており、後者は高難度の空中スタントと大きなフックのある楽曲でこの日を締めくくった。音楽祭の4日目(最終日)も既に開催されている。本記事はNMEのレビュー(執筆:Rhian Daly、Liberty Dunworth、Andrew Trendell)を基に構成した。