『KPop Demon Hunters』続編、配信前に劇場公開へ

Netflix共同CEOのテッド・サランドス氏は9月30日(水)夜のイベントで、アニメ映画『KPop Demon Hunters』の続編について、配信開始前に「very broad theatrical release(大規模な劇場公開)」を行うと明らかにした。The Wrapの報道によれば、これはNetflixの複数の主力作品に適用されている新たな配給方針の一環だという。原作は2025年6月にNetflixで配信開始後、累計視聴回数が3億2500万回を超え、世界各地の映画館でも上映された実績がある。
Netflixが進める劇場公開戦略の転換
サランドス氏は、「劇場で観たいと思うファンにどう応えるか」を軸に現行モデルを見直していると説明。興行収入が好調だった作品が配信でも同様に強いとは限らないとし、その理由を「最も熱心な観客はすでに映画館で観ている」ためで、配信開始時に残るのは「観たかったけど後回しにしていた」層だと述べた。さらに2025年の時代劇『Train Dreams』についても、劇場公開がこのアート系作品にとってプラスになるとの見方を示した。
同様の方針は他作品にも広がっている。ハビエル・カルボとハビエル・アンブロッシが監督する『La Bola Negra』は11月に45日間のフル劇場公開を予定。同じく11月には、クエンティン・タランティーノ監督の2019年作『Once Upon A Time In Hollywood』の後日談にあたるデヴィッド・フィンチャー監督作『The Further Mis-Adventures of Cliff Booth』が、Netflix作品として初のIMAX上映作品となる。グレタ・ガーウィグ監督の『Narnia』や、新たなアニメ版『Charlie And The Chocolate Factory』も来年の劇場公開が決定している。
続編の進捗とストーリーの方向性
『KPop Demon Hunters』続編は昨年11月に制作決定が発表されたが、公開日は現時点で未発表。2030年までの完成は難しいとの見方もあり、ストーリーの詳細も明らかにされていない。Sony幹部のダミアン・ド・フロベルヴィル氏は今年、続編について「世界観が非常に豊か(so rich)」と語り、悪魔の世界やポップスターの設定、そしてジヌ(Jinu)のその後の展開など、広げられる余地はまだ多いと述べている。
一方で噂される実写化については、制作者のマギー・カン氏が可能性は低いとの考えを示している。作品のトーンやコメディ要素はアニメーションという形式に強く依存しており、「このキャラクターたちが実写の世界に存在するのは想像しづらい」とし、実写化はすべてをあまりに写実的にしてしまうと述べた。