Finn Wolfhard、俳優業と並走する新作アルバムを語る──ロンドンでGorillaz初の本拠地公演も観覧

カナダ出身の俳優兼ミュージシャン、Finn Wolfhard(フィン・ウォルフハード)がロンドンでNMEの単独インタビューに応じ、ソロ新作アルバム『Fire From The Hip』の制作方向について語った。インタビューでは、ロンドン滞在中の一幕として、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで観たGorillazのライブについても触れている。この公演がGorillaz初のロンドンでのスタジアム規模の本拠地公演だったと知り、驚いたという。
Gorillazのトッテナム・ホットスパー・スタジアム公演──ロンドン初のスタジアム公演
Wolfhardはインタビューの序盤で、ロンドン滞在中にGorillazのアリーナ/スタジアム規模のライブを観たことに触れた。現地で「これがGorillaz初のロンドンでのスタジアム公演だ」と教えられ、かなり驚いたと明かしている。Gorillazはすでにカナダやアメリカでスタジアム規模のツアーを行っていたためだという。
また、Gorillazが世代を超えて支持されている点についても言及。「Gorillazはアニメーションのビジュアルによって若い世代からも愛されており、それが彼らのファン層を複数の世代に広げている」と語った。
新作アルバム『Fire From The Hip』──「自分」ではなく「キャラクター」を描く試み
『Fire From The Hip』は、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』完結後にWolfhardが発表した初のソロアルバム。インタビューでは、これらの楽曲は昨年から制作が始まったもので、これまでのより個人的な作風から離れ、「小さな物語を書く」ようなアプローチを試みたと説明している。「あまり個人的ではなく、人物やキャラクターを描くような感覚に近い」と語った。
アルバムのカバーアートは航海時代を思わせる衣装で、映画『バリー・リンドン』のビジュアル美学からインスピレーションを得たという。Wolfhardによれば、カバーのイメージは「自分自身の2つのバージョン」──外に向けて演じる自分と、内面にある個人的な自分──を表現しており、「もう一人の自分と決闘する」という構図にデザインされている。自身のアルバムジャケットに登場するのは今回が初めて。
音楽的には、カントリーやフォークの要素が多く取り入れられている。これはバンドメンバーの出身背景も一因で、2人がケンタッキー州、1人がイリノイ州出身だという。Wolfhard自身は、初期のWilcoやThe Rolling Stonesのカントリー寄りの作風からの影響を挙げている。楽曲〈Maggie〉はOasisの〈Digsy's Dinner〉と比較する声もあるが、Wolfhardは制作当時その曲を聴いたことがなかったと述べている。
今回のインタビューはNMEの動画シリーズ「In Conversation」の最新回として公開されたもので、Wolfhardはこの中で、Sam Mendes監督によるビートルズの伝記映画でGeorge Harrison役のオーディションに落ちたエピソードや、ミネソタ州出身のポストパンクバンドThe Replacementsを題材にした制作予定の映画プロジェクトについても語っている。NMEの報道によれば、Wolfhardは2025年10月にイギリスツアーを行い、グラスゴーのKing Tut'sとロンドンのElectric Brixtonで公演を行った。