Elbow、2026年11月に地元マンチェスターで3夜連続公演 デビュー作を全曲再現

英マンチェスター出身のバンドElbowが、2026年11月20日(金)から22日(日)まで3夜連続で地元の会場Manchester Ritzに立ち、2001年のデビューアルバム『Asleep In The Back』を全曲演奏することを発表した。同時期に制作されたB面曲も追加で披露する。フロントマンのGuy GarveyはNMEの取材に対し、あえてツアー化せず、この曲群を「原点」に留めておきたかったと語った。
公演情報
- 日程:2026年11月20日(金)、21日(土)、22日(日)
- 会場:Manchester Ritz
- 内容:『Asleep In The Back』全曲演奏+同時期のB面曲
- チケット:詳細は公式アカウント・公式サイトの発表を要確認(本記事の元記事では詳細未発表)
Garveyによれば、当初は1夜だけの予定だったが「それではあまりにも小さすぎる」と考え、最終的に3夜に拡大したという。彼はこの公演が、当時実際に会場にいて、まさかアルバム全曲を生で聴けるとは思っていなかったファンのために企画されたものだと強調した。
なぜRitzなのか
Ritzはバンド結成前後、Elbowにとって青春の舞台だった場所だ。Garveyは16歳の頃、後にメンバーとなる仲間たちとRitzのインディーナイトに通い詰めていたと振り返る。そして『Asleep In The Back』によって、バンドは初めて自分たちの名前でこの会場のメインアクトを務めることになった。2020年にはこの会場でアコースティックアルバム『Live At The Ritz』を録音している。
難産だったデビュー作
ElbowはフロントマンのGuy Garvey、ギターのMark Potter、ベースのPete Turner、キーボードのCraig Potter、そして脱退した元ドラマーのRichard Juppで構成される。アルバム完成までには、契約が土壇場で2度も破棄されるという苦難があった。その後Islandと契約し、Happy Mondaysのプロデューサーだったスティーヴ・オズボーンとともに最初のバージョンを録音したが、Islandがユニバーサル ミュージックに買収されたことで契約が再び白紙に。最終的にBlurのプロデューサー、ベン・ヒリアーのもとで再録音することとなった。
Garveyは、最終版が完成した時点で業界に対する不信感は頂点に達していたと語る。その感情は1曲目「Any Day Now」の長いオルガンの前奏に直接反映されており、アルバム全体に外部の評価を意に介さず、曲を自然に展開させるようなゆとりを与えているという。
アルバムは2001年にV2からリリースされ、英国チャート最高14位を記録。バンドにとって初のマーキュリー賞ノミネート作となったが、同年はPJ Harveyの『Stories From The City, Stories From The Sea』に敗れた。Elbowはその後2008年、4作目のアルバム『The Seldom Seen Kid』で同賞を受賞している。当時NMEは10点満点中9点を与え、「ミレニアム(世紀の転換期)のマンチェスターにおける最初の偉大なアルバム」と評した。
新作の動向
Garveyはさらに、2024年のアルバム『Audio Vertigo』の続編が形になりつつあるとNMEに明かした。インスピレーションの一つとして、新たに公開されたデヴィッド・ボウイのイマーシブ展示企画「David Bowie Lightroom」を挙げている。また、前マンチェスター市長アンディ・バーナムが選挙運動の動画でバンドの2008年の名曲「One Day Like This」を使用したことについても言及した。