Chelsea Wolfe、9枚目のアルバム『The Dark』発表 「自分を見捨てないために、苦難を通り抜けなければならなかった」

米国のオルタナティブ・アーティストChelsea Wolfeが2026年7月21日(火)、9枚目のスタジオアルバム『The Dark』を発表し、先行シングル〈Cold〉を同時にリリースした。プロデュースはJennifer Decilveo(Hozier、Miley Cyrusらとの仕事で知られる)と、長年のパートナーであるBen Chisholmが共同で手がけている。Wolfeは今回、NMEのインタビューに応じ、個人的な低迷期と作品の方向性の変化について語った。Wolfeは過去にDeftonesの別プロジェクト†††(Crosses)のリミックスに参加した経験があり、またハードコアの先駆者Convergeとも共作している。
制作背景:LAのスタジオから、余分な層を削ぎ落とす作業へ
『The Dark』は、インダストリアルな色合いが濃かった2024年作『She Reaches Out To She Reaches Out To She』に続く作品だが、今回はよりシンプルで、じっくりと燃えるようなオルタナ・ロックへと方向転換した。Wolfeは、Decilveoとの共作によって方向性が定まったと語る。Decilveoは彼女に直接「このアルバムをどんな作品にしたい?」と問いかけ、二人は「楽器そのものに立ち返り、アコースティックギターやピアノとヴォーカルから始めて、そこから徐々に組み立てていく」ことを決めたという。
前作のエレクトロニックおよびトリップホップ的な方向性は、プロデューサーのDave Sitek(TV On The Radio)が主導した試みだったとWolfeは明かし、今回はもっとギターを取り入れたかったと述べている。「純粋なアコースティック・アルバムとは定義しない。ロック的な瞬間もあるから」と彼女は語る。
テーマとしては、『The Dark』は「生と死を隔てる幕を通り抜ける」というイメージを中心に展開する。文字通りの死、自己の死、そして関係性の失われた瞬間まで、Wolfeは「生と死の間の臨界状態」を捉えようとしたという。彼女が挙げたビジュアル的な参考作品には、映画『What Dreams May Come』と『The Others』がある。すでに先行公開されているタイトル曲〈The Dark〉と〈Death Is Not The End〉は先月披露済みで、後者は柔らかく幽玄な始まりから、90年代オルタナ・ロック的な雰囲気の巨大な爆発へと展開する。
NMEの報道によれば、〈Swallower〉には著名なゲストが参加しているが、その人物の名前はまだ公表されていない。
アルバム情報
- 📀 アルバム:『The Dark』(9枚目のスタジオアルバム)
- 🎵 先行シングル:〈Cold〉
- 🎛 プロデューサー:Jennifer Decilveo、Ben Chisholm
- 📅 発表日:2026年7月21日
- 🔗 インタビュー全文:NME