ブライアン・イーノ、自主レーベル「Opal Records」を再始動 廃盤2作を10月16日に再発

ブライアン・イーノ(Brian Eno)が、2026年に自主レーベルOpal Recordsを再始動させることを発表した。同レーベルから、長年入手困難だった2作品の再発盤をリリースする。対象は2005年作《Another Day On Earth》と、2001年にJ・ピーター・シュヴァルム(J. Peter Schwalm)と共作した《Drawn From Life》だ。NMEの報道によれば、両作は約20年にわたり日本以外の地域では入手できない状態が続いていたという。再発盤は10月16日発売で、現在予約受付中。Opalレーベルの売上の1%は気候変動対策団体Earth Percentに寄付される。
リリース情報
- 発売日:10月16日
- 作品:《Another Day On Earth》(2005年、原盤はHannibal Recordsよりリリース)、《Drawn From Life》(2001年、J・ピーター・シュヴァルムとの共作)
- レーベル:Opal Records
- チャリティ:Opalレーベルの売上の1%をEarth Percentに寄付
《Another Day On Earth》は、当時イーノの「歌もの」への回帰作として位置づけられた一枚。それ以前の10年以上、イーノは環境音楽の制作とプロデュース業に注力していた。
未公開ライブ映像2本も公開
再発に合わせて、イーノは未公開のライブ映像2本を公開した。それぞれ各アルバムの収録曲に対応する。《Another Day On Earth》からは〈Caught Between〉で、2001年6月16日にポルトガル・ポルトのColiseu do Portoで行われたPorto Festivalでの映像。《Drawn From Life》からは〈Persis〉で、2001年7月29日に日本・苗場スキー場で開催されたフジロックフェスティバルでの映像だ。
両公演のバンド編成は同一で、J・ピーター・シュヴァルムに加え、ネル・キャッチポール(ヴァイオリン)、レオ・エイブラハムス(ギター)、クリストフ・ブーゼ(ドラム)、ティム・ハリーズ(ベース)、ハイコ・ヒミッホッフェン(パーカッション)が参加していた。
Opal Recordsの1988〜1991年
Opalは1988年にイーノが設立したレーベルで、ブライアン・イーノ本人のほか、ロジャー・イーノ(Roger Eno)、ハロルド・バッド(Harold Budd)、ラーラージ(Laraaji)、ジヴァン・ガスパリアン(Djivan Gasparyan)、ヒューゴ・ラーゴ(Hugo Largo)、ズヴキ・ム(Zvuki Mu)、ダニエル・ラノワ(Daniel Lanois)、ジョン・ハッセル(Jon Hassell)、ジョン・ケイル(John Cale)らの作品をリリースしてきた。1991年、イーノが自身の創作活動に専念するためレーベルは休止状態となり、カタログはAll Saints Recordsに引き継がれた。
以降、Opalは新規アーティストとの契約を行っておらず、Record Store Day限定盤を時折リリースする程度だった。イーノは1988年当時、このレーベルを「a label for outsiders(部外者たちのためのレーベル)」と表現しており、所属アーティストたちの共通点は互いに異なり、また同時代の音楽の主流とも異なる点にあると語っていた。さらにビートルズとヴェルヴェット・アンダーグラウンドを例に挙げ、ポピュラー音楽の力は中心と周縁の両方から生まれるものであり、その立ち位置は時に突然入れ替わることがあると述べていた。